ご案内
夜露を含んだ夜明け前と、日中太陽を浴びたときではバラのにおいが微妙に違います。
そこで、カプセルをかぶせたバラのにおい成分を四六時中モニタリングしながら、求めているにおいになった瞬間を採取するのです。
天然のバラは約600種のにおい成分で構成されていますが、その中には重くてくどい成分や濁ったイメージの成分もあります。
そこで、不都合な成分を取り除いて理想のバラのにおいにすることも可能になりました。
これによって、透明度の高いバラ、可憐なバラ、スパイシーなバラというふうに、いつでも、その時代が求める理想のバラの香りを創ることができるようになったのです。
Gの「VG」には、こんなバラの香りが幾重にも重ねられています。
一方、合成ムスクも大いに貢献しています。
ムスクは消えやすい花の香りを持続させ、広く拡散させる性質を持ち、さらにセクシーさを加えるという、香水には欠かせない香料です。
しかし、もともと、とても稀少なうえ合成するのが非常にむずかしい香料でした。
そんな背景もあり、ムスクの合成に尽力した化学者、Rは、1939年、ノーベル化学賞を受賞しています。
さらにワシントン条約の野生動物保護条例により、ますます入手が困難になったムスクはいっそう合成化が進み、現在ではフローラルなムスク、ウッディなムスク、フルーティなムスクといった、透明度の高い多種多様なムスクが創りだされています。
またそんなムスク同士をブレンドすることにより、別のニュアンスを持つムスクの創作が可能となるなど、その進化はとどまるところを知りません。
透明度の高いアンバーなども同様にして創られています。
「RG」のあの幻想的な香りにも、きわめて高い透明度を持つ「クリスタルアンバー」がブレンドされています。
たとえばバラ。
夜露に濡れた早朝と日中では、においの感じも濃度も違います。
香料の王様といわれるジャスミンは、ひとつひとつ人の手で摘むのですが、その時間は朝4時頃から9時頃までの間に限られています。
日が高く昇るとにおいが弱まるからです。
チュベローズは、昼間はとても清純なにおいです。
ところがまたの名を「月下香」と呼ばれるとおり、夜は、信じられないほど悩ましいにおいに変わります。
そのため、フランスでは、若い娘は夕暮れにチュベローズ畑に近づいてはいけない、といわれてるとか。
このように同じ花でも、時間によってそのにおいは微妙に違います。
しかし近頃は、合成技術のめざましい進歩により、あらゆるニュアンスの香りを再現できるようになりました。
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